雇用するには②

だいたいの人材像がイメージできたら、次は募集と面接です。

(5)募集の方法
色々な方法があるかと思いますが、ここでは4つを紹介します。
メリット、デメリットそれぞれ参考にしてください。

① 縁故
以前の職場で一緒だった同僚、部下であれば、経験や能力も把握していますし、気心も知れているので何といっても安心感があり、採用募集費用もほとんどかからないでしょう。
ただ、会社に在籍中の人を勧誘する場合、引き抜きと誤解されないよう注意が必要です。法的なリスクについても検討しておくことも必要です。
 
 
② ハローワーク
ハローワークで求人することのメリットは、無料で採用募集できることです。また助成金が貰えることもあります。
デメリットとしては、既に退職していて求職活動をしている人などに限定されるため求人範囲が狭いことです。
 
 
③ ネットなどの求人媒体
ネットなどの求人媒体を利用するメリットとしては、会社に在籍しながら転職活動をしている人も含め一定の層の応募が期待できるということです。
デメリットとしては、ある程度の時間、労力、コストがかかることです。
正社員の採用には、1週間から2週間の掲載で通常25万円から40万円ほどかかります。
また、採用面接の受付、書類選考、採用面接、採用不採用の通知など全て自前で行わなければなりません。
 
 
④ 人材紹介会社
人材紹介会社に依頼する一番のメリットは、欲しい人材をピンポイントで紹介してもらえるということです。
そして、採用面接以外の採用手続き(採用面接の受付、書類選考、採用不採用の通知など)を任せられるので、時間的にも労力的にも楽になります。
デメリットとしては、入社時に人材紹介会社に対する成功報酬として年収の25%から35%程度の紹介手数料を支払わなければならないことです。
 
 
(6)面接
面接は、筆記試験や履歴書では見えない「人柄」を見せてもらう場となります。
こちらも会社の理念や熱意を伝えないと、せっかく良い人材だと思っていても相手側から辞退する、なんてこともあり得るので、お互い真剣勝負の場でもあります。
ここでは、5つのポイントを押さえる質問セリフを紹介します。

①「理念を確認してもらって、どのようなことを感じてますか」
このポイントは、理念や経営者の想いを伝えたうえで、共感してもらっているか?どうかを確認する質問です。
あまり興味を示さない場合や、聞いていない場合は要注意です。
 
 
②「この面接の為に、どんな準備をしてきましたか」
このポイントは、ズバリ段取り力を判断するためです。
働く場合、業種や業務内容によっては一番求められるスキルです。
あらかじめ下見をしに来た、理念を覚えてきた、時間の10分前に来る為に、地図を確認してきた等、なんらかの準備をその場で答えることができなければ、働きだしてからも段取りがうまくできていない場合が多いです。
 
 
③「両親は、どんな仕事をしていますか」
このポイントは、どのような環境で育ってきたかを確認する質問です。
経営者がいいとか、サラリーマンがいいとか、とくにどの職業がいいという訳ではありません。
親の背中を見て育っているので、経営者の子供の場合は、リーダーシップをとれる素質があり、サラリーマンの子供の場合は、名フォロアーシップになる可能性があり、ひとつの判断材料にはなります。
ただこの質問は、個人情報や差別などに繋がる危険性もあり充分な注意が必要です。
 
 
④「当社で働くと、当社にとってどんなメリットがありますか」
このポイントは、その人間の利用価値を確認するためではありません。
その人物が、いかに客観的に、自分を見つめることができ、どのようにすれば相手の役に立てるか?そういう思考をすることができるかどうか?を確認する質問です。
ほとんどの場合、
「頑張ります!」とか
「真面目にやります!」とか、
自分の主観で答えてしまうものですが、ちゃんと客観的に捉え、私が働くことになれば、
「お客様の笑顔が増えます!」
「職場を明るくなります!」など、
答えることのできる人物であれば、有望です。
 
 
⑤「将来の夢は何ですか」
この質問が、最も重要なポイントかもしれません。
会社の為に、そして自分の為に、この二つのベクトルの方向が重なったときに、モチベーションがあがり、一所懸命働いてくれます。
その人物の夢を叶えるために、この会社で働くことが、かならずプラスになる、そう、本人も、経営者自身も確信する必要があります。
もし夢が万が一無い場合でも、今探している最中という答えであれば、問題ありません。
ただし、全く夢とか目標には興味が無いという人物は、ある意味、割り切って働いて貰えるので使いやすい点はありますが、あとあと、協調性が取れなくなる可能性があります。
 
 
NG面接
罰則規定はありませんが、厚生労働省は採用のためのチェックポイントを挙げています。
 ・本籍・出生地に関すること
 ・家族に関すること
 ・宗教や政治に関すること 等

しかし大手企業でも、意識はしながらも、質問は出るようです。
 
 
(7)採用後の手続き
面接も終了し、検討の結果晴れて採用となった場合、以下の手続きが必要となります。忘れずに行いましょう。
 ・労働者名簿の作成
 ・労働条件通知書(雇用契約書)の作成・交付
 ・扶養控除申告書のへ記載、保管
 ・雇用保険、社会保険加入手続き
 
 


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