有給休暇の「消化」の義務化

有給休暇の義務化が2016年4月から施行されるのは、ご存知ですか?

ん、ちょっと待てよ、有給休暇はもともと法律で定められているよなあと思っている方も

いるかもしれませんが、今回は有給休暇の「消化」の義務化となっています。

有給休暇のうち、5日は会社側が指定して休ませるというのがその内容です。

つまり、国の施策として、有給休暇の取得率を現在の40%台から目標としている70%台にしようということです。欧米ではこの取得率は90%以上だそうです。いかに日本人は働いているかがわかりますよね。

 

もともと有給休暇は、労働基準法に規定されている通り、原則勤続年数6ヶ月で10日与えなければならないということになっています。

現在の法律は、労働者から請求があった場合には与えなければならないということしか謳っておらず、請求がなければ有給休暇の発生日から2年で時効により消滅します。

人員のいる大企業ならともかく、中小企業になるとなかなか有給休暇を取得しにくい現状があり、今回はそこも改善されることが期待されているようです。

 

この制度が施行されると、会社側は有給休暇を強制的に消化させなければなりません。

つまり、有給休暇日を指定しなければならなくなるということになります。

会社側に求められるのは、会社の繁忙期を見極めておくと同時に、有給休暇を取得するにあたっての業務の効率化を考えていかなければなりません。その割振りに頭を砕かなければなりませんね(涙)

しかし、有給休暇をうまく消化させれば、労働基準監督署などの役所からあれこれ言われることもなく、退職時にまとめて有給休暇を取得するという会社側の悩みも改善されることとなり、もちろん労働者側にもリフレッシュ効果などのワークライフバランスにも期待することができます。

 

もちろん中には、反対意見もあるようです。例えば、所得の少ない人は、残業で生活費を補填するため、有休で休むと残業が出来ないので収入が減ってしまうことや、中小企業はやはり休まれると労働力が落ちるため、その分社員を増やさないといけなくなり、経費も増えるということになり会社のキャッシュが持たなくなるなどです。

また、有給休暇を取得したことにより、逆に業務が終わらなくなる→残業が増える、なんてこともありえるということです。

 

個人的には、有給休暇を消化させることは賛成です。しかし、大企業はともかく中小企業にも配慮した制度の仕組みを考えておくことも必要ではないかと思います。例えば、段階的に5日に引き上げていくとか、もし消化できない場合には現在退職時しか認められていない有給休暇の買取を一定日数認めるとかも考えてもいいのではと。

 

皆様はどのように考えているのかなあと思います。

まず間違いないのは、総務の業務が確実に増えることですね(笑)


総務兼経理の山口くん一覧へ戻る