今度は加算税
同じ経理の仕事をしている友人から、
「調査の時に経理ミスで税金が増えてしまってさ、不足分の税金も取られたけど、更に過少申告加算税も取られてしまって腹立つ!」
と私に電話がありました。
まあ仕方ないよと慰めたのですが・・・
そういえばこのブログで延滞税は書いたけど加算税は書いてないと思いだしたので、少し書こうと思います。
加算税は、法定期限内に申告をしなかったために課される本税とは別に徴収される、とてもありがたくない税金です。
いくつか種類があります。
① 過少申告加算税
② 無申告加算税
③ 不納付加算税
④ 重加算税
①の過少申告加算税は、既に申告した税額が過少のために、修正申告又は更正があった場合に課される税金です。
②の無申告加算税は、申告書が期限までに未提出の場合で、納付する税額があったときに課される税金です。
③の不納付加算税は、源泉徴収等による国税が法定納期限内に完納されなかった場合に課される税金です。
④の重加算税は、事実の一部又は全部を仮装若しくは隠ぺいすることにより申告している場合に①~③に代えて一層重い税率で課される税金です。
いずれも、追加納税が発生したときかかる税金です。
④の重加算税は、追加納税×35%もかかってきますので大変です。
しかし、加算税が免除される場合もあります。
例えば、自主的に修正申告や納付をした場合で、過去に加算税を課されていない場合です。
このほかにも加算税の税率が半減されたりもします。
また追加納税がない場合、加算税の基礎となる税金もないので、加算税は事実上かかりません。
繰越欠損金が多くある会社はもしかしたら助かるかもしれませんね(笑)
無申告加算税の扱いで電力会社が裁判で負けたという出来事がありました。
これは消費税の納税は期限内にしたけど申告書については税務署の連絡により期限内に提出されなかったために、無申告加算税12億円の無申告加算税が課されたというものです。
納税しているから無申告加算税を取り消せという話ですが、答えはNOでした。
これだったら申告書を期限内に出して納税を期限後にすれば延滞税だけで安かったのに・・・
悔やんでも悔やみきれませんが、それだけ申告する行為は重要な意味があることなのだと勝手に想像しています。
もうすぐ会社も決算なので、余計な税金を取られないよう気を引き締めて頑張っていこうと思います!!